インドネシア大会 日本チーム 第二回特別教育
東邦大学にて第二回特別教育を開催しました。
日程・会場
2014年4月27日(日)午前9時 ~ 4月29日(月)午後6時
東邦大学理学部生物学科
担当
藤崎 真吾 教授、後藤 勝 講師、松本 紋子 講師
村本 哲哉 講師
長谷川 雅美 教授
TA
川上 直輝、金子 亮介、原 司、岩間亮、中山敦仁、岩出 結実、石川 恵、嵯峨 幸夏、笹木 優
JBO委員
齋藤淳一 東京学芸大学附属国際中等教育学校 教諭(JBO運営委員)
内容
分子生物学・生化学実習:
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- (1) ニワトリ卵白からのリゾチームの精製および電気泳動による分析 :陽イオン交換カラムを用いて、ニワトリの卵白からリゾチームを精製する。吸光度測定およびSDS-PAGEにより、目的タンパク質の確認をおこなう。
- (2) 大腸菌のβ-ガラクトシダーゼ活性測定 実習概要: 誘導物質を加えた培地および対照培地で大腸菌を培養し、β-ガラクトシダーゼ活性を吸光光度法により測定する。
細胞生物学実習 実習概要:
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- 分化を誘導した細胞が、シグナルへ向かって運動する走化性現象や細胞間相互作用の観察を通して、生きた細胞の取り扱いや観察方法の基本技術を学ぶ。
細胞生物学実習
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- 細胞間相互作用の観察(実習)
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- 発生分化における遺伝子発現動態のイメージング解析(講義)
- 走化性を示す細胞の観察(実習)
節足動物の生息環境と形態的特徴 アリの行動
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- 1.【講義】動物の社会
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- 動物の社会を理解する上での研究について、
TEDのプレゼンテーション (Moral Behavior in Animals, by Francis de Waal.)
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- を試聴することを交えながらの講義を聞いた。
2.【実習】動物の形態の共通性と多様性
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- 1) 甲殻類の形態学的多様性 土壌、淡水、海浜環境に生息する等脚類、端脚類のそれぞれ2種を双眼実体顕微鏡により観察・スケッチし、それらの基本形態と多様性を理解した。
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- 2) クモ類の形態学的多様性
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- 3) アリ類の形態
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- クモとアリの中から1種ずつ選択し、それらを双眼実体顕微鏡により観察・スケッチし、形態を理解した。
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- 4) アリ類の種多様性 同定済み標本を用いて、同定された種名を図付き検索表により再確認した。また、アリゾナ大学が整備している “
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Tree of Life Project Home Page (http://tolweb.org/tree/)
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- ”を用いてアリ科やその亜科の位置づけについての講義を聞いた。
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3.【講義】アリの社会
Deborah Gordon氏によるTEDプレゼンテーションのビデオ (The Emergent Genius of Ant, Colonies, by Deborah Gordon)を視聴し、アリの集団サイズと役割分担についての知見を学んだ。
4.【実習】異種のアリの闘争行動は群れのサイズに影響されるか?
社会性を持つ生物であるアリを用いた「集団の規模」が闘争にどのような影響をあたえるのか、について考えた。まず、「自身が闘争を行うか否かの判断に所属集団の規模が関与するか」を確かめる実験デザインを各自考えた。また、この仮説検証のために実際に行われた研究データを提示してもらい、活発な議論の末、測定する項目を定めてデータを解析した。
特別教育の様子