国際生物学オリンピック 2007年以前
第18回国際生物学オリンピック日本代表選手団と選手成績
平成19年7月26日(木)
国際生物学オリンピック カナダ大会の様子
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日本代表選手
受賞 | 氏名 | 学校名 | 学年 |
---|---|---|---|
銀メダル | 濱崎 真夏 | フェリス女学院高等学校 | 2 |
銅メダル | 仮屋園 遼 | 筑波大学附属駒場高等学校 | 3 |
銅メダル | 竹内 準二 | 奈良工業高等専門学校 | 3 |
銅メダル | 本多 健太郎 | 愛知県立岡崎高等学校 | 3 |
引率役員
(氏名/所属/役割/分担)
- 沼田 治 筑波大学 生命環境科学研究科 教授(JBO運営副委員長) チームリーダー
- 齋藤 淳一 東京学芸大学附属高等学校大泉校舎 教諭 (JBO国際部会) チームリーダー
- 松田 良一 東京大学大学院総合文化研究科 准教授 (JBO庶務広報部会) Official IBO coordinator
- 奥田 宏志 芝浦工業大学柏高等学校 教諭(JBO作題部会) オブザーバー
- 和田 洋 筑波大学 生命環境科学研究科 准教授(JBO作題部会) オブザーバー
- 長谷川仁子 NPO法人 日本サイエンスサービス (JBO国際部会) オブザーバー
- 佐藤 忍 筑波大学 生命環境科学研究科 教授・生物学類長 オブザーバー
- 溝口 剛 筑波大学 生命環境科学研究科 准教授 オブザーバー
- 岩本 浩二 筑波大学 生命環境科学研究科 準研究員 オブザーバー
- 天野 徹 (独)科学技術振興機構(JST) 審議役 オブザーバー
- ラオ ちぐさ (独)科学技術振興機構(JST) 主任調査員 オブザーバー
- 中野 良一 (財)日本科学技術振興財団(JSF) 振興事業部長 オブザーバー
高市内閣府特命担当大臣と日本代表選手団
伊吹文部科学大臣と日本代表選手団
7月15日から22日まで開催された第18回国際生物学オリンピックカナダ大会に参加した選手団が7月24日に帰国しました。今回は、4人の参加選手全員がメダルを獲得する成果を挙げました。帰国後、東京で一泊した選手団は7月25日の午前に高市内閣府特命担当大臣(科学技術政策、イノベーション)、午後に伊吹文部科学大臣への表敬訪問を行いました。
第20回国際生物学オリンピック大会(IBO2009)は日本(筑波研究学園都市)開催が決定
国際生物学オリンピック委員会(IBO)は、国際生物学オリンピック日本委員会(JBO)の招致決定に基づき2009年7月開催の第20回国際生物学オリンピックを日本/つくば市において、筑波大学を中心とした筑波研究学園都市周辺地域を会場として開催することを4月2日付けで決定しました。
2009年は、進化論を提唱したチャールズ・ダーウィンの生誕200年、主著である「種の起源」の出版150年に当たり、ウィルヘルム・ヨハンセンがメンデル遺伝の原因因子に対して「遺伝子(gene)」と命名してから100年目にも当たる記念すべき年であり、国際生物学オリンピック日本委員会(JBO)では、自国開催となる「IBO2009」に向けて、いろいろなイベントを開催し、これまで以上に日本全国から多くの生徒の参加を期待しています。特に2009年に同大会に参加資格を持つ現在中学2年生から高校1年生に対しては、2年後の開催に向けて様々なメディアを通じて積極的に参加を呼びかけていきます。
さらに、広く一般への広報周知活動の充実や協力協賛の拡大を計画しています。
平成19年1月24日(水)
第18回国際生物学オリンピック日本代表選考、第1次試験を12月23日(土)全国30の会場において行い、851名が受験しました。(応募者内訳:中学3年生14名、高校1年生242名、高校2年生595名)
第1次試験の試験時間は90分間で、「細胞生物学」「進化・遺伝学」など7分野から51問が出題されました。
第1次試験の成績上位19名を対象として平成19年3月16日~18日に合宿形式による第2次試験を実施し、同年7月15日~22日までカナダ・サスカトゥーンで開催される第18回国際生物学オリンピックカナダ大会に派遣する日本代表4名を決定します。
日本代表となった4名は、2006年12月23日に理論筆記試験により行われた第1次選考試験(全国30会場、応募者963名)と、2007年3月16日~18日に2泊3日の合宿形式により実験課題を中心に行われた第2次選考試験(会場:東京大学大学院総合文化研究科(東大駒場キャンパス)、参加者:1次選考を通過した成績上位19名)の結果を総合評価して決定された。
今後は、7月の国際生物学オリンピック大会参加に向けて、各生徒の在籍校、近隣の大学または研究所、JBO本部のプロジェクトチームの3者による特別教育訓練を継続し、国際大会に臨むこととしている。
平成18年11月8日(水)
国際生物学オリンピック(第18回IBOカナダ大会)国内第一次試験にご応募いただきましてありがとうございました。11月7日をもって締切り、応募者数は963名となりました。
なお、ご応募いただいた方には11月17日に試験参加のご案内と併せて試験参加通知書をお送りいたします。
平成18年8月24日(木)
わが国が参加している5分野(数学、情報、化学、生物、物理)の国際科学オリンピックの今年度大会のメダリスト16名が、平成18年8月24日小泉総理大臣を表敬訪問しました。生物五輪からは佐藤博文君(銅メダル)、仮屋園遼君(銅メダル)、濱崎真夏さん(銅メダル)の3名。
この表敬時、総理から発せられた「諸君の活躍や努力を広く日本の若者に伝えたい。」という意思に沿って、「小泉内閣メールマガジン」では248号(2006年9月7日)から3号続けてメダリストの特別寄稿が掲載されます。初回は生物五輪銅メダリスト濱崎さんとなりました。
小泉内閣メールマガジン 第248号(2006/09/07)で掲載された内容
[特別寄稿]
● 国際生物学オリンピック参加までの歩み(国際生物学オリンピック銅メダリスト フェリス女学院高等学校1年生 濱崎真夏)
私が生物学に興味を持ったきっかけは、家においてあった古い生物図表(資料集)でした。ネズミやエンドウマメなどについて、「こういう親からこういう子どもが生まれるということ」がカラーのイラストつきでとても美しく書かれているページは、幼い私にもとても魅力的に見えました。
今思えば、遺伝についての古典的な説明だったのですが、その中の詳しい用語などはわからないにしても、しくみがとても理解しやすく、また面白く感じられました。
中学校に入学後は生物部に属し、自分たちでテーマを決めた勉強会や実験を通じて高校の履修範囲では扱わないような知識を得、経験を積んでいます。(学校・部活で国際生物学オリンピック(IBO)対策を行っているわけではありません。)
IBOのHPには、IBOについて「高校生を対象とし」「生物学の理論問題および実験問題への取り組みをテストします。生物学への興味、発明の才能、創造性、忍耐力が必要とされます。」と書かれてありますが、生物学の素地はそうしたことがバックボーンになっていると思います。
それに加えて本番に備え、理論問題は国際生物学オリンピック日本委員会(JBO)で紹介された参考書などを中心に勉強し、わからないところはJBOからご紹介いただいた玉川大学の松香光夫先生にお尋ねして解決しました。
実験問題はJBOの合宿がとても役立ちました。さまざまな実験をすることを通じて、初めての実験に対する心構えができました。特に本番での細菌の染色実験はうまくはいきませんでしたが、初めてする染色に臆せずに取り組むことができ、あとあとの観察や分類をスムーズに進められ、時間が足りなくなるということがありませんでした。
そのため、実験そのものを楽しむことができ、銅メダルを受賞することができました。JBOの先生方、スタッフの方々には大変感謝しています。
生物学は、(1)「生きものがどうして生きているのか」ということを細胞レベルで学ぶことで、その「生きる」というしくみがわかる、(2)生物は同じ部品(たとえば、タンパク質やDNAなど)でできているのに、多様性を持っているという点で特におもしろいと思います。
生物学に興味をもっている方、これを読んで興味を持ってくださった方はぜひ生物学オリンピックに参加してみてください。
平成18年7月19日(水)
7月9日から16日まで開催された第17回国際生物学オリンピックアルゼンチン大会の選手団が帰国しました。今回は、日本としては昨年の北京大会に続く2回目の参加でしたが、4人の参加選手中3人の選手が銅メダルを獲得する成果を挙げ、帰国後、小坂文部科学大臣への表敬訪問を行いました。