日本生物学オリンピック 2018 本選
参加のしおり
【日 程】 2018年8月16日(木)~ 8月19日(日)(3泊4日)
【会 場】 東京大学駒場キャンパスKOMCEE-EAST棟等 (東京都目黒区駒場3-8-1)
【参加費】 無料。期間中の宿泊、食事にかかる費用は主催者が負担します。
ただし、自宅から大会会場まで(前泊される場合、往路は自宅から宿泊施設まで)の往復交通費は各自で負担してください。
【受 付】 8月16日(木)9:00 ~ 10:30 東京大学駒場キャンパスKOMCEE-EAST棟1F
【開会式】 8月16日(木)10:30 東京大学駒場キャンパスKOMCEE-EAST B1F
【交通アクセス】
・駒場Iキャンパスへの経路
渋谷駅から(JR山手線等):京王井の頭線 「駒場東大前」駅下車
下北沢駅(小田急線)及び明大前駅(京王線) :京王井の頭線(渋谷方面行)-「駒場東大前」
駅下車
2018本選(東京大会)会場
【タイムスケジュール】 *大会運営上の都合により行事や時間帯を変更することがあります。
日 時 |
事 項 |
場 所 |
|
1日目 |
9:00-10:30 |
受付 |
(KOMCEE-EAST B1F) オリンピックセンター泊 |
2日目 |
7:30-8:30 |
朝食 |
オリンピックセンター KOMCEE-EAST 3F オリンピックセンター泊 |
3日目 |
7:30-8:30 |
朝食 |
オリンピックセンター 生協中央食堂 オリンピックセンター泊 |
4日目 |
7:30-8:30 |
朝食、チェックアウト |
オリンピックセンター KOMCEE-EAST B1F |
施設見学及び最先端研究室訪問の紹介
【施設見学・最先端研究室訪問】
3日目は朝は大会会場でもある駒場キャンパスの施設・研究室見学を行います。午後は本郷キャンパスで10グループに分かれ、研究施設の見学を行います。以下の案内文を参照して、「参加申込書」等にて、興味のあるコースを必ず5つお知らせください。そのうちの1つに参加していただきます。コースの参加人数に上限があるため、希望に添えない場合もあります。
コース | 見学する研究室など |
Aコース | 研究室1→研究室10 |
Bコース | 研究室2→研究室6 |
Cコース | 研究室3→研究室8 |
Dコース | 研究室4→研究室5 |
Eコース | 研究室5→研究室3 |
Fコース | 研究室6→研究室11 |
Gコース | 研究室7→研究室1 |
Hコース | 研究室9→研究室2 |
Iコース | 研究室10→研究室7 |
Jコース | 研究室11→研究室4 |
【見学施設】
研究室1 農学生命科学研究科 応用動物科学専攻 動物細胞制御学研究室 高橋 伸一郎 先生
臓器と臓器のあいだでの情報交換が、近年注目を浴びています。その代表的なシグナル分子がインスリンです。インスリンのシグナル伝達の仕組みを解明するとともに、それを操作することにより、霜降り肉を作るといった研究もしています。
研究室2 農学生命科学研究科 応用動物科学専攻 細胞生化学研究室 田中 智 先生
私たちのからだを作る細胞はみな同じゲノムをもっているのに違う形や機能をしています。それは、DNAに印をつけて、使われる遺伝子を細胞ごとに変えているから。そのDNAの印(メチル化)の制御と役割について研究しています。
研究室3 農学生命科学研究科 水圏生物科学専攻 水産化学研究室 潮 秀樹 先生
限りある魚介資源を有効に利用していくためには、まず、その多様な生物戦略を理解することが必要です。ストレスや栄養に対してどのように応答するのか、その基盤となるシグナル伝達経路を、さまざまな生物種をつかって研究しています。
研究室4 農学生命科学研究科 生物材料科学専攻 森林化学研究室 五十嵐 圭日子 先生
森林化学研究室では木の生合成と生分解に関わる酵素に関する研究を行っています。特に地球上で唯一木を分解できる生物である「きのこ」が生産する酵素を使って、様々なバイオマスを変換する研究を行っています。
研究室5 医学系研究科 生理学講座 細胞分子生理学 松崎 政紀 先生
活動する神経細胞を光らせる技術が登場し、脳の中の神経活動を目で見ることができるようになりました。はたして神経回路はどのように計算を行っているのでしょうか。最先端の手法で、脳の暗号を解き明かします。
研究室6 医学系研究科 神経病理学分野 岩坪 威 先生
アルツハイマー病とパーキンソン病には脳にペプチドがたまり、神経細胞が死ぬ、という共通項があります。なぜペプチドが蓄積し、細胞が死んでしまうのか。マウスを用いた解析から、その仕組みを明らかにしようとしています。
研究室7 医学系研究科 医用生体工学講座 生体情報学分野 浦野 泰照 先生
顕微鏡の発明以来、科学者は「見えないものを見えるようにする」ことで科学の歴史を切り開いてきました。その歴史の最先端にいる浦野研究室。自ら光る化合物で、誰も見たことがなかった生命現象が見えるようになってきています。
研究室8 薬学系研究科 遺伝学教室 三浦 正幸 先生
私たちのからだができるとき、実はたくさんの細胞が死ぬようにプログラムされています。これらの細胞はなぜ死ななくてはならないのか、周囲の細胞はどのようにその穴を埋めるのか、細胞の生と死をめぐる問いに迫っています。
研究室9 薬学系研究科 薬品作用学教室 池谷 裕二 先生
神経回路の形成の仕組みから、記憶のメカニズム、さらには脳の潜在能力の開発まで、独創的な研究で、脳に秘められた能力を明らかにしようとしています。
研究室10 定量生命科学研究所(理学系研究科) 多羽田 哲也 先生
記憶はどのようにして神経細胞にたくわえられるのでしょうか。多羽田研究室ではショウジョウバエの匂い学習をモデルに、分子生物学の圧倒的なパワーを駆使して、記憶形成メカニズムの解明に取り組んでいます。
研究室11 理学系研究科 生物科学専攻 深田 吉孝 先生
私たちのからだは約24時間のリズムを刻んでいます。このリズムの司令塔は脳の中のわずかな神経の集団です。このリズムはどのように形成されているのか、また、記憶や学習といった脳の機能にどのように影響しているのかを研究しています。
【本選期間中の注意事項】
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本選中、実験試験を受ける際は、休憩の時間も含め、スマートフォンや携帯電話等の使用や携帯で通話することを禁止します。試験日1日目の16日、2日目の17日はスマートフォンや携帯電話等を封筒に入れた状態でお預かりします。腕時計(時計機能のみ備わったもの)の着用は制限しません。
【よくある質問と答え】
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Q.宿泊は一人部屋ですか?受験生なので勉強をしたいのですが。
A.相部屋(2〜4名)で利用していただきます。本選では出会いの場を大切にし、参加者どうしが交流を深めてもらうことを重視しています。また、国際生物学オリンピックにおいても相部屋になるため、国内大会の段階から慣れてもらいたいという意味もあります。
Q.実験試験予備体験とはなんですか?
A.実験試験においては器具を使ったことがあるかどうかで差が出てしまうことがあります。そのようなことを防ぐため、器具等の使い方を事前に体験してもらいます。