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日本生物学オリンピック2022 予選 を実施

ニュース, 日本生物学オリンピック, 日本生物学オリンピック2022

日本生物学オリンピック2022予選を、2022年7月17日(日) にオンライン形式で実施しました。

出題された問題 および 解答・解説 を公開します。


国際科学オリンピック ワークショップが開催されました

ニュース, 日本生物学オリンピック, 関連する催し

国際科学オリンピック3科目の合同イベント「国際科学オリンピック オンラインワークショップ」を開催

生物学からは「進化ってなんだろう?」と題して、日本生物学オリンピック2016金メダリストの若島朋幸さんによる講義が配信されました。

イベントページ


国際生物学オリンピック2023の開催地に関して<第二報>

ニュース, 国際生物学オリンピック2023, 日本生物学オリンピック, 日本生物学オリンピック2022

日本生物学オリンピック2022開催に関するポスター及び実施要項において、2023年の国際生物学オリンピック(IBO2023)はロシア共和国・ソチで開催予定と掲載しておりますが、現在のウクライナ情勢に鑑み、IBO2023はソチでは開催されないことが国際生物学オリンピック委員会によって決定されました。代替地は今後決定される予定であり、最新の情報は随時ホームページ上に掲載します。周知すべき情報の変更が遅くなったことをお詫び申し上げるとともに、上記につきましてご理解を賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。


日本生物学オリンピック本選参加者の声

出場者インタビュー

日本生物学オリンピック 本選出場者インタビュー 本選出場への道

「JBOを知ったきっかけは?」「どんな勉強をいつからした?」「大学受験には役立つ?」「JBO本選の思い出は?」など、様々な角度からJBO本選出場経験者の生の声を聞きました。
インタビュー記事一覧はこちら


新JBO委員長の就任に関して

日本生物学オリンピック

2022年4月より、JBO委員長が浅島誠東大名誉教授より道上達男東大教授にバトンタッチされました。
この写真は引き継ぎの様子を撮影したものです。浅島先生はJBO委員長を2011年より11年間務められてきました。JBOは新しい体制で引き続き運営を進めていきます。


JBO本選出場者インタビュー:椋木優斗さん

出場者インタビュー, 日本生物学オリンピック

※所属・学年は、2022年1月の取材日現在のものです

椋木優斗さん
所属:
京都大学 医学部医学科 2年
出身:
灘高等学校
出場:
JBO2017 広島JBO2018 東京IBO2019 ハンガリー

Q:JBOをどうやって知りましたか?

中高一貫校なんですが、生徒会誌みたいなものがありまして、各々で記事を書きたい人が投稿して、それをまとめて生徒全員に渡すんです。
その会誌に国際生物学オリンピック(IBO)の体験記を載せている先輩がいて、それを読んで生物学オリンピック(JBO)っていうのがあるんだと知りました。
それで、JBOのことは中学の頃から知っていました。
中学の頃は何となく受けなかったんですけれど、高校に入った時に、チラシが廊下に貼ってあるのを見て受けてみようかなと思いました。
高1の時に一回受けたのですが、代表選抜で落ちたのでもう一回、高2でもチャレンジしました。

Q:どんな勉強をいつからしましたか?

中学の時から興味はあったんですけど、生物の勉強とかどうやってやったらいいのかなあと、勉強の仕方が分からなかったので受けなかったんです。
高1になった時に高校の教科書を貰って、高校の教科書が結局JBOの範囲になってくるので、教科書を読み込みました。
そして、「これだとなんとなく受けられそうな気がする」と思って、夏に受けたって感じです。
高1の4月から7月の予選までは教科書で勉強しました。
高1の本選を受けるとなったとき、一個上の先輩にIBOを受けている人がいました。
本選は実験試験があるのですが、実験の経験は全然なかったので、それを先輩に教わろうと思って「どうしたらいいですか」って聞いて、
実験を実習みたいな感じで教えてもらいました。
その先の勉強としては、高2の代表選抜候補者になったときにキャンベル生物学が送られてきたので、それを使って勉強しました。
代表選抜候補者になると分厚い教科書がタダでもらえるんですよ。
過去問はけっこう解きましたね。
考える系の問題は、そのまますっと行けるという感じでしたが、知識の方は、分からなかった問題について、教科書や資料集に大体の事が載っていたので、それらで補っていました。代表選抜試験までの期間が、本選(通常八月)から3月まで結構期間があるんですよね。
その間はずっとキャンベル生物学で勉強していました。キャンベル生物学は全範囲を浅く広く押さえている感じだったので、それを読みつつ本選に備えました。
僕は生物研究部じゃなかったんですけど、生物研究部のところに遊びに行ってちょっと実験させてもらったりしていました。

Q:周りにもJBO受験者はいましたか?

一回目の本選では同学年と一つ下の人と一緒になりました。その時は、同学年のもう一人の方が代表になったので、僕は敗れちゃったんですね。

Q:受験勉強との両立はどうしましたか?

高3のときはJBO予選は受けなかったです。でも、IBOに出場していたので、生物をやりたい時はやるっていう感じでした。
受験勉強の方が疲れてきたら、生物ちょっとやるか~って感じでした。生物選択だったので、受験でも一応使えました。
筆記試験が大学範囲のものとか、(作題している)教授が研究しているようなこととかが出てきたりするんですけど、そういった知識を知っていると有利なこともあるかもしれません。あと、文章問題を読むことに慣れてきます。
(大学受験だと)長い文章が出てくるので、JBOの対策をしていたら筆記試験の長い文章も読めようになってくるので、有利だったかなと思います。

Q:センター試験に役立ちましたか?

それは別の問題ですね。ケアレスミスをしたりとか。
生物では意外と細かい暗記が多いので、「そこを突いてくるか!」ってなると点数を落としたりもしましたね。

Q:今振り返ってJBOに挑戦してよかったことは?

本選では周りは知らない人ばっかりなんですけど、相部屋で泊まって仲良くなったり、実験問題の班分けで毎回一緒になる人と喋ったり、席が近い人と喋ったりして仲良くなりました。
そうやって知り合った人たちと今でも時々連絡を取ることがあります。
いろいろな情報交換ができて楽しかったです。
今の、大学生としての視点から言うと、大学の実習授業のときに緊張しないっていうか、楽しんでやれるみたいなところはありますね。
高校時代の実験の練習とかJBO本選での実験の経験があるから、大学の実験実習も「なんでこの実習をやっているか」といったことを割と把握しやすいです。
実習で手を動かすことにあくせくしてしまって、なにをやっているか分からない、みたいな状態にはなりにくいです。

Q:現役挑戦者へのエール!

自分が生物が好きかもしれないなと思っていたら、生物を勉強することでさらに見えてくることもあるし、そういったものを見つける良い機会として、JBOがあるのだと思います。
JBOは予選本選で筆記試験と実験試験という、わざわざ別の方式を用意してくれていて、いろんな経験ができるようにプログラムされています。
そういう方式になってるので、JBOにチャレンジすることで、より生物の面白みっていうものが見えてきます。
さらに、もし生物の、さらに奥のほうに進んでいくなら、その進んでいく方向の先に、自分の好きな分野も見えてくるようになっています。
JBOを受けてみることは、そういった経験を得るチャンスとしてすごくいいと思います。
コンテスト形式ですので、周りと切磋琢磨して自分がここまでできるっていうことを感じることができるし、1位を取れたら嬉しいですし、大会としてとても楽しいものなので、ぜひチャレンジしてみたら良いと思います。

<< JBO出場者インタビュー 「本戦出場への道」


JBO本選出場者インタビュー:小野俊祐さん

出場者インタビュー, 日本生物学オリンピック

※所属・学年は、2022年1月の取材日現在のものです

小野俊祐さん
所属:
東京大学 理学部生物学科 2年
出身:
鳥取県立鳥取西高等学校
出場:
JBO2018 東京IBO2019 ハンガリー

Q:JBOをどうやって知りましたか?

高1の時に、自然科学部の生物班っていうところに入って、そこの顧問の先生が「よし!お前ら全員、生物学オリンピック(JBO)を受けろ」って言ったので受けました。

Q:周りにもJBO受験者はいましたか?

同級生が僕ともう一人で、当時の2年生が四人ぐらいいたと思います。
(学校からは)JBOの予選には毎年参加していたけれど、一回も本選には行ったことがなかったみたいです。

Q:高校何年生の時に挑戦しましたか?

高1で初めて挑戦して、本選に行ったのは高2のときだけです。

Q:どんな勉強をいつからしましたか?

僕は普通の中学校だったので、高校に入って初めて生物をやることになったんですけど、JBOのホームページにキャンベル生物学がいいよ、と書いてあったので「じゃあ、これを読みたい」と思いました。
でも、いきなり大学の教科書を読んでも分からないだろうなと思って、「大森徹の最強講義」という高校生向けの参考書を、1ヶ月ぐらいで頑張ってバーっと読みました。
そしてそれが読み終わってから、両親に頼み込んでキャンベル生物学を買ってもらって、ひたすら読みました。
ひたすら読むって言っても、そんなに読めなかったんですけど。
あとは過去問をいっぱいやるって感じでした。
高校範囲は全範囲できたんですけど、高1のJBO受験時はキャンベル生物学は全然読めていなくて。どこまで読めたかは覚えていないです。
高二でJBOを受験した時には、キャンベル生物学は読み終わっていました。
その前の(高1の)3月に科学の甲子園っていうのがありまして、それに出たんですよ。
そのためにも生物の勉強をいろいろやっていたので、JBOに向けての勉強はほとんどがキャンベル生物学を読むことでした。
予選前の1ヶ月ぐらいからは予選の過去問を解いて、間違えたところとか普通に知らなかったところがあったら、キャンベル生物学の該当の節を読んで「ああそうなんだ」って、繰り返していました。

Q:受験勉強との両立はどうしましたか?

僕は国際生物学オリンピック(IBO)にも出たんですけれど、IBOも3年の夏には終わるので、そんなに困りはしなかったですね。
生物1に対して受験勉強1ぐらいの割合だから時間を圧迫していたのかもしれないですが、そもそも勉強時間をいっぱい取るタイプではなかったので、時間は結構余っていました。
化学生物選択で、独学で地学もやっていました。地学オリンピックの本選にも出ました。

Q:大学進学(推薦入試・AO入試)に役立ちましたか?

東京大学に推薦入試で入りました。
その時に、それほど面接でアピールしたわけでもないんですけど、JBO日本代表認定証を書類として提出したので、結構効果はあったんじゃないかなと思います。
本当は京都大学に行きたかったんですよ。でも当時、京都大学の推薦入試は理学部は数学しかなかったんです。今は生物もありますけど。
東京大学の募集要項を見たら、「ああこれいけるな」と思ったので、先生に「推薦してください」って頼んだら、推薦枠が空いていたという感じです。
一般入試の出願は京都大学に出したんですけど、先に東京大学から合格をもらったので受験会場には行っていないです。

Q:今振り返ってJBOに挑戦してよかったことは?

知り合いがいっぱい出来たっていうことが大きいです。
特に僕みたいな地方出身者だと、周りに生物の話ができる人ってあんまりいなくて、なかなか話も合わないという状態になりがちなんです。
けれど、本選に行って、すごい頑張ってる人たちと出会うことができて、存在すると知っていても実在する人として実感が湧かなかったそんな人たちと、実際に会って話していると楽しいな、と思いました。
そういう出会いっていうのはすごい大事だったと思います。
実際、今でも仲良くしてる人もいるので、良かったなと思います。
スーパー高校生みたいな別の世界の人だと思っていた人が、JBOに行くといるんですよ。

Q:現役挑戦者へのエール!

JBOに参加するっていうのはすごいことで、一生ものかどうか僕にはまだ分からないですけど、少なくとも大学に入るぐらいまでは大きなインパクトがあることだし、楽しい場でもあるので是非頑張って挑戦してみてください。
メダルとかも取れると、後々良いことがあるので頑張ってください。

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JBO本選出場者インタビュー:若島朋幸さん

出場者インタビュー, 日本生物学オリンピック

※所属・学年は、2022年1月の取材日現在のものです

若島朋幸さん
所属:
筑波大学 生物学位プログラム 修士1年
出身:
広島大学附属高等学校
出場:
JBO2016 つくば

Q:今は何をしていますか?

主に生物の研究をしています。
嫌気性真核微生物が持っている縮退進化したミトコンドリアのプロテオーム解析をしています。

Q:JBOをどうやって知りましたか?

出身高校の広大附属高校が生物学オリンピック(JBO)の受験会場になっていました。
そのため校内にポスターが貼ってあったり、生物の授業を選択した際に先生から受験してみないかと声がけいただいたりしました。
予選会場になるために、20人~30人ぐらいは受験者が必要だったと思いますので、それぐらいの学生がうちの高校から受けていました。
生物選択の人はとりあえず試しに受けるみたいな感じで、結構みんな受けていました。
初めて受けたのは高2の時です。
結果は予選通過できず、そこで悔しい思いをしました。
それから一年間、結構本気でJBOに向けた勉強をし始めて、高3の時に、2度目のチャレンジで本選に出場することができました。

Q:どんな勉強をいつからしましたか?

高2の時は、本当にチャレンジというか特に対策とかせずに受けたので、全然得点できませんでした。
しかし、その後は勉強方法として、とにかく過去問を解くことをやりました。
2009年以降の過去問がJBOのホームページに公開されているので、2009年から自分が受けた2016年まで、一つの年につき少なくとも3回以上は解きました。
当時、自分が勉強していたデータを、全部エクセルにまとめてたんですよ。
2009年から2016年までの公開されている最高点、平均点、標準偏差および問題数などをまとめました。
そして、年ごとの問題の傾向や難易度をチェックするために、グラフを作ったりしていました。
(詳しくは動画をご覧ください)
そういうデータを作っておいて、自分が解いた結果を合わせるとこんな感じになっています。
1回目に解いた時の点数、2回目に解いた時の点数を記録しています。
その年の最高点を超えるように頑張ってやっていました。
初めて解いた時は30点とか40点とかでした。
結構難しい問題が多いんですけど、2回目は60点になり、3回目になるとおおよそ80点以上は取れるようになっています。
解答解説が公開されていて、かなり丁寧に説明があるので、分からないところは解答解説をじっくり読み込みました。
僕はかなり独学だったので、あまり先生とかに頼ることはなかったです。
キャンベル生物学を開いたり、資料をひたすら読み込むことが多かったです。

Q:受験勉強との両立はどうしましたか?

高2ぐらいまでは、普通に一般入試を視野に入れて大学入試の勉強をしていました。
しかし、筑波大学には国際科学オリンピック特別入試枠というものがありまして、僕はそこ一本に絞って生物の勉強をしていたので、JBOの予選と本選自体が僕にとっては入試みたいなものでした。
一般入試の勉強は殆ど手を付けずにひたすら生物の勉強に集中していました。
筑波大学の生物学類に、どうしても行きたい研究室があったんです。
筑波大学に入学する方法としては、一般入試とか推薦入試とか色々あったわけですが、僕は文系科目が苦手でして、特に国語、古文や漢文が非常に苦手でした。
国語を回避して入学できる方法はないかと模索した結果、国際科学オリンピック特別入試枠を発見したので、そこを狙ってみることにしました。
そもそも高2の時点でJBO予選を通過できていなかったので、高3でほぼ初めての本格的な挑戦でした。
それを入試に代わりにするっていうのは、結構チャレンジングでリスキーだったと思います。

Q:大学進学(筆記試験)に役立ちましたか?

他の科目としては、有機化学には強くなりました。
代謝経路についての勉強を生物の方でするのですが、光合成であったり呼吸であったり、そこで有機化合物の勉強したので、大学に入ってからも有機化学だけは得意になりました。
あとJBOで勉強した統計も役に立ちました。

Q:今振り返ってJBOに挑戦してよかったことは?

まず第一に、入試を突破できたっていう点です。
JBOに挑戦したことで今の大学に入ることができて、JBOには非常に感謝しています。
あとは、人脈ですね。
今でも当時の大会の同期であったり、その後も僕はスタッフとして携わっているので、そのスタッフの関係で知り合った方や今の高校生の方とも面識があったりして、本当に世界が広がったなと思います。
日本全国の大学に散り散りになってはいるんですけれど、それはそれで日本全国どこに行っても知り合いがいるということですし、各方面の分野でプロフェッショナルの知り合いがいる状況になったというのは、すごく面白いなと思います。

Q:現役挑戦者へのエール!

以前の大会で、浅島誠先生が仰っていて、いいなと思った言葉があるので、僕はそれを皆さんに伝えたいと思います。
今の日本は出る杭が打たれがちな社会です。
生物学オリンピックは出る杭を伸ばす、それが生物学オリンピックです。
ぜひ皆さん出る杭になってください。
そしてJBOにチャレンジして、どんどん世界に羽ばたいて行ってください。

<< JBO出場者インタビュー 「本戦出場への道」


JBO本選出場者インタビュー:梶谷碧さん

出場者インタビュー, 日本生物学オリンピック

※所属・学年は、2022年1月の取材日現在のものです

梶谷碧さん
所属:
東京大学 理学部生物学科 4年
出身:
東京都立西高等学校
出場:
JBO2017 広島

Q:JBOをどうやって知りましたか?

高3の時に、既に生物選択は決まっていて、当時の担任が生物の先生で、その先生が紹介してくれました。
生物学オリンピック(JBO)の存在自体はなんとなく知っていたんですけど、気軽に挑戦できるんだと知ったのは高3でした。

Q:どんな勉強をいつからしましたか?

本選に進むことを目標にしていたので、予選の過去問をひたすら解くのが、一番の対策でした。
7、8年分くらいを、少ない年度は1回だけ一通り解きました。
多い年度では、2、3回解きました。
最初は、全然解けなかったです。
その時は、高3ではあったんですけど、生物の範囲が終わり切っていなかったんです。
なので、過去問を解いて、初めて習う範囲のこともありました。
そういうときは、教科書などに戻って「こういうことになってるのか」と分かった上でもう一回挑戦していました。
高校生物の教科書と、図説(スクエア最新図説生物neo)をかなり使い込みました。
キャンベル生物学は当時手元になかったので、あまり参考にすることはなかったです。
分からない問題があったときに、学校の先生に質問したこともほとんどなかったと思います。
基本的には図説などを使って調べました。

Q:周りにもJBO受験者はいましたか?

クラスに一緒に受ける人が多かったので、予選までの4ヶ月の間に放課後、4、5人で過去問を解いて、教え合ったりしていました。

Q:受験勉強との両立はどうしましたか?

4ヶ月間の放課後をJBOの勉強に費やしたことになりますが、その時の勉強がそのまま受験勉強の過程にある感じでした。
両立というより、JBOのためにやった勉強をそのまま受験勉強に生かしたという形になります。

Q:大学進学(推薦入試・AO入試)に役立ちましたか?

ちょっと考えたんですけど、私は結局使わなかったですね。

Q:大学進学(筆記試験)に役立ちましたか?

はい。かなり役立ったと思います。
学校の生物の範囲が全部終わるのが少し遅かったので、それより前にJBOの試験対策という形で全部さらえたのも、すごく役立ったと思います。
本選での話になりますが、実際に実験をやって、その考察問題が出てくるっていうのが大学受験でも必要になってくるスキルだったので、それを先に体験できたのが良かったです。

Q:今振り返ってJBOに挑戦してよかったことは?

生物選択が、学校ですごくマイナーな存在だったので、JBO本選で「生物を志したいと思ってる人がこんなにいっぱいいる」っていうのを、大学に入る前に知ることができたのは、モチベーションにつながったと思います。
そこで知り合った人と今になってもまだ接触する機会があるというのは、今のモチベーションにもかなりつながってるなと感じます。

Q:現役挑戦者へのエール!

皆さん生物が好きで挑戦したいと考えていると思うので、是非好きをカタチにできるように、と思います。
カタチに残せなくても良いと思いますが、生物が好きでJBOに挑戦して、いい結果が取れたとか達成感を得られたというような経験が、受験やその後の人生にもつながってくると思うので、ぜひ挑戦頑張ってください。

<< JBO出場者インタビュー 「本戦出場への道」


JBO本選出場者インタビュー:髙橋航さん

出場者インタビュー, 日本生物学オリンピック

※所属・学年は、2022年1月の取材日現在のものです

髙橋航さん
所属:
筑波大学生物学類3年
出身:
山形県立鶴岡南高等学校
出場:
JBO2018 東京

Q:今は何をしていますか?

今は筑波大学生物学類の3年生で、来年から卒業研究が始まるんのですが、原生生物の多様性や系統分類などの研究をしようと思っているので、顕微鏡をひたすら覗くことになると思います。
サークル活動などについては、高校生の頃に情報オリンピックに参加したことがあったことがあるので、その延長で趣味で競技プログラミングをやっていて、サークルもそういったものに入りました。

Q:JBOをどうやって知りましたか?

数学オリンピックが有名なので知っていて、高校1、2、3年のときに出場したのですが、他にも何かオリンピックに出たいと思って調べたら検索でJBOがヒットして、そこで知りました。
高1は数学オリンピックに出て予選落ち、高2年の時は数学オリンピックと情報オリンピックと地理オリンピックの3つに出て3つ全部予選をしました。数学オリンピックでメダルを取りたかったのですが、どうやら無理そうだということで、色々受けてみようと思って高校3年のときにで物理チャレンジ、化学グランプリ、生物学オリンピック、地理、地学、情報、数学、ひと通り出て、生物以外は予選落ちしました。笑
生物学オリンピックはどちらかと言うと思考力を重視される傾向にあると思うのですが、数学は思考力は当然のように要求されてそのうえで発想力の方を重視するような傾向にあって、数学と情報は「天才以外お断り」のパズルコンテストの様相だというイメージを持っています。

Q:JBOに挑戦したのはいつですか?

生物学オリンピックは高校3年生の時に参加して、初参加で2018年のJBO本選 東京大会にも出場しました。

Q:どんな勉強をいつからしましたか?

高校時代は物理化学の選択だったので、生物基礎を高校1年生の時にやっていた程度だったのですが、高2年の冬に同じ物理選択だった友達が間違えて買った生物の教科書を貰い受けて、学校で使っている教科書、資料集と問題集のものをその冬からやり始めました。
勉強方法としては、教科書の1章分を通し読みしてその後で学校で配られているワークを解くという方法で、予選の直前にあたる高校3年の7月に教科書は高校の範囲を一冊読み終えて、過去問は直前の年の問題を、時間は計らずにどんな問題が出るのかなという確認の意味で一通りやりました。
数学オリンピックの勉強を2年間やっていたので、思考力に関してはその過程十分に勉強してあり、あとは生物の知識を入れるだけだったのだと思います。ですので「考える問題が解けない」と思ったら、ひょっとしたら数学オリンピックや物理チャレンジの過去問を解いてみると良いかもしれません。そういう経験の土台があるか無いかは大きいと思います。
勉強していて分からない箇所は資料集(スクエア最新図説生物NEO)を開いていました。これはおそらく、隅々まで読み込めば本当に生物学オリンピック本選レベルでも対応できるだけでなく、所々キャンベルより詳しく書いてような箇所もあると思います。推薦図書にキャンベル生物学とありますが、あの分厚い教科書を使って勉強して受けるのは日本代表まで残りたい人だけだと思います。笑
もし資料集で足りなければネット検索が有用でした。例えば日本植物生理学会のホームページに「みんなのひろば」というコーナーがあり、そこに詳しく書いてあるので、植物生理学系のことで分からなかったら日本植物生理学会のホームページを確認していました。
僕は物理化学選択だったので高校の先生に聞くことができず、分からないところがあったら自力で解決するしかなかったので、そういう勉強法になりました。
部活は科学部に所属していていたので、実験データを見て考察するということに取り組んでいたことも大きいかもしれません。チームでテーマを1つ決めて研究活動をする伝統ある部活で、物理班では力学系の、球を転がすような研究をやって学生科学賞の山形県大会で最優秀賞も受賞しました。

Q:周りにもJBO受験者はいましたか?

友達を何人か誘ったのですが、誰も受けてくれなかったので(笑)僕の代では一人だけでした。

Q:受験勉強との両立はどうしましたか?

受験勉強は正直何も考えていませんでした。笑
数学と理科はできたのですが、国語と英語が致命的にできなくて、勉強してもこれ以上は理系科目を伸ばすのは無理だと思ったのですが、文系科目の勉強はやりたくなくて、それでも入れる大学を狙おうと思って受験しました。
オリンピックの直前に東北大オープン模試も受けたのですが、数学と生物と物理はそこそこできたのに、英語が全くできず、100点満点中8点でしたが(笑)それでも理学部はA判定を取れたので、もう英語はやらなくていいやと。このままでいけるって思ってしまいました。
今でも英語は苦手で、論文を読むのもGoogle翻訳に結構頼ることが多いです。

Q:大学進学(推薦入試、AOなど)に役立ちましたか?

役に立ちました。筑波大学には国際科学オリンピック特別入試というもので入学しました。これはズバリ生物学オリンピックの成績を使う入試方式で、志望理由書と生物学オリンピックの点数のコピーと面接だけで入れるという、実質的に生物一教科で国立大に入る方法があって、それを使って入りました。この方法で入学した同期は僕の他にもう2人います。

Q:JBO本選の成績はどうでしたか?

銅メダルでした。上位40人までメダルを貰える中の、ちょうど40位で銅メダルもらいました。ギリギリセーフです。笑

Q:大学受験(筆記試験)に役立ちましたか?

筆記試験は受けていないので確かなことは言えませんが、生物学オリンピックの受験によって明らかに生物の力は伸びた感覚はありました。

Q:JBOに挑戦して良かったことは何ですか?

当然ながら生物の力が身に付いたことは大きいと思いますが、それだけではなく、生物学オリンピックを通して友人が何人もでき、また大学で同じオリンピック入試の友人が
いるというのはありがたいですし、地方の高校だとそういった本当に頭の良い人と関わる機会はあんまり無いのですが、そういう環境の中ではかなり刺激になったと思います。

Q:現役挑戦者へのエール!

とりあえずチャレンジすることは大事だと思います。何回も予選落ちした経験から言えることは、①教科書の、出題範囲を全て終わらせずに受ける。②過去問を、時間を測って解かずに受ける。この二つのどっちかをやると確実に予選落ちするので、やめた方がいいと思います。
数学でもなんでも、一通りはやって、挑戦するべきだとおもいます。僕は高校で物理をやっているし、部活でもやっているから大丈夫だろうと思って受けたら電磁気の分野の理解が甘く、そこで点を取れなくて予選で落ちましたし、化学の方は時間を計らないと到底間に合わない分量なのですが、時間配分を考えずに受けたらあっさり落ちました。
そういう過去があるので、過去問を時間を計って解くこと、出題範囲を一通り押さえること、この2つをやらずに予選を突破するのは難しいと思います。

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