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日本生物学オリンピック 2014 本選


    日本生物学オリンピック2014本選 (つくば大会)では、全国から生物学の秀才が集うこの機会に、試験だけで なく、選手同士の交流や、最新の科学への接触、そして日本有数のサイ エンスシティーを感じてもらうための、様々な企画を準備しています。

Tsukuba Times

筑波につどい競った仲間たち

     授与されたメダル: 包埋されているのは本選で出題されたショウジョウバエと青いバラ(アプローズ)アプローズ:喝采

    メダルの説明 pdfファイル

国内最高の舞台を「つくば」に用意しました

−日本生物学オリンピック2014本選へようこそ−

    「君はまだ本当の生物学を知らない」 科学の楽しさって、何だろう?不思議だなあって思っていたことが、きれいに説明されたときの、パッと目を見開かれたような体験は、みんなも経験したことがあるだろう。でも、自分で実験してみて、この不思議を解き明かすことができたときの興奮を感じたことがあるだろうか。もちろん、そんな経験一生に何度もできるものではない。これは、研究者が必死で努力して、時には幸運に恵まれ、ようやく体験できるものだ。でも、追体験ならできる。日本生物学オリンピックの「実験試験」は、代表を選ぶためにつくっているものではない。この追体験を、君たちと共有するためにつくっている。さあ、チャレンジしてみないか。この興奮のために。そして、最高の仲間と、この興奮を共有するために。 (生物学オリンピック2014 つくば本選実行委員会)

本選参加者に贈る「キャッチコピー・コンテスト」

    本選参加したあなたの体験を最もよく表現するのはどれか一つ選んでください (本選閉会式会場入り口に投票箱(*)を設置します。投票者にはもれなく記念品贈呈)
    * 投票用紙は投票箱横にあります。余白に本選参加の感想もご記入してください。

    • 本選はむちゃくちゃ楽しいぞー
    • 想像を絶する楽しさ
    • 80人の仲間と生物学を楽しむ4日間(or76時間)
    • セグウエイ用意してます
    • これは試験ではない、くりかえすこれは試験ではない
    • へー、生物オタクってこんなにいたんだ
    • 試験のち交流、時々研究、広い範囲で友情
    • 生物学類生が総力挙げてお・も・て・な・し 
    • 楽しくて、ライバルが友達に変わってしまった
    • 国内最高の舞台を用意しました。
    • その他(ご提案下さい。)

日 程

 2014年8月16日(土)〜8月19日(火)(3泊4日)

会 場

 国立大学法人筑波大学(茨城県つくば市天王台1-1-1)
 (https://www.tsukuba.ac.jp

参加資格

 予選で選ばれた約80名

スケジュール

    前泊者のつくばセンターから二宮ハウスへのアクセスについて 前泊者は8月15日(金)の16:00〜17:00の間に二宮ハウスに集合して下さい。 つくばセンター(つくば駅)からは4番バス乗り場でひたち野うしく駅(東口)行き バス(15:58、16:22、16:45に発車)に乗車し、「二の宮3丁目」で下車すると 便利です。

    上の地図をすこし右にドラッグすると二宮ハウスのマークが出ます。

    二宮ハウスへのバス時刻表のURLは下の通りです。
    http://www.kantetsu.co.jp/bus/rosen/timetable/tsukuba.html
    http://www.kantetsu.co.jp/bus/rosen/timetable/timetable/tc/05.pdf

 第1日 8月16日(土) 9:00〜 開会式、実験試験予備体験、
          実験試験1、2(各2時間)
 第2日 8月17日(日)実験試験予備体験、
          実験試験3、4(各2時間)、
          学内オリエンテーリング
 第3日 8月18日(月)エクスカーション、最先端研究体験、
          交流会、グループワーク1

    エクスカーション
    日時:8月18日(月)8:30-11:30
    場所:つくばエキスポセンターおよび(独)物質・材料研究機構、(独)産業技術 総合研究所 地質標本館、(独)国立環境研究所もしくは(共) 高エネルギー 加速器研究機構のいずれかを訪問します。猛暑の中の移動が予想されます ので、帽子等の日差しよけをご用意下さい。

    最先端研究体験
    日時:8月18日(日)13:00-16:30
    場所:各研究室
    最先端研究体験では、数名ずつのグループに分かれて筑波大学生物学類の 研究室を訪問し、実際の研究を体験します。当日は以下の研究室のいずれかを 体験頂きます。

      1.植物代謝生理学辻 敬典 先生) 「植物の色−カラムクロマトグラフィー による光合成色素の分析」 植物や藻類は、光合成において光のエネルギーを補足するため、クロロフィルを 始めとする様々な光合成色素を持っています。今回は、藻類が持つ色素 をカラ ムクロマトグラフィーにより分離し、その性質を分析し、光合成につての理解を 深めてもらいます。

      2. 発生生物学丹羽 隆介 先生) 「共焦点レーザー顕微鏡を用いた個体発生 過程の観察」 「共焦点レーザー顕微鏡」は、3次元空間情報を高い解像度で得ることを可能に する顕微鏡であり、生物を細胞レベルで理解するための極めて強力な ツールで す。本体験では、この顕微鏡と多重蛍光標識法を組み合わせて、ショウジョウバ エや線虫の発生過程の様々な組織を観察してみます。

      3. 分子細胞生物学千葉 智樹 先生、鶴田 文憲 先生) 「マウスの細胞を培 養してみよう」 近年の医学薬学の発展に動植物の初代細胞培養実験は多大な貢献をしてきまし た。本体験では、マウス胎児から組織を摘出し、そこから培養を行う実験 を経 験してもらいます。また動物実験に対する倫理的な側面についても説明していき ます。

      4. 再生生理学千葉 親文 先生) 「イモリの体再生を観察しよう」 イモリは体再生のチャンピオンです。再生研究の現場を体感する目的で、イモリ の再生を誘導する外科手術を体験したり、再生芽や再生途中の組織を実 際に観 察したりします。また、再生研究のための様々な技術についても紹介します。

      5. 細胞生物学石川 香 先生) 「細胞内のミトコンドリアを観察してみよう」  ミトコンドリアはどんな形?と言われると、俵型の粒々を思い浮かべる方が多 いでしょう。そんな常識を覆す画像が観察できるかも?!。この教室で は、動 物培養細胞中のミトコンドリアを蛍光色素で染色し、その形態を観察するととも に、真の姿がどのような生物学的意味をもっているかを考えま す。

      6.化学生物学臼井 健郎 先生) 「薬剤(抗がん剤など)の作用を観察しよう」 私たちの健康を守るため、これまでに数多くの薬が開発されています。今回は細 胞分裂期に作用する抗がん剤などの薬剤が動物細胞の紡錘体等の形態に どのよ うな作用を与えるのかを観察します。

      7.植物系統分類進化学石田 健一郎 先生、中山 剛 先生) 「微細藻類の電 子顕微鏡観察」 学内の池等から付着珪藻類などの微細藻類を採集し、光学顕微鏡と走査電子顕微 鏡をつかって観察します。

      8.オルガネラ細胞学中野 賢太郎 先生、高稲 正勝 先生) 「細胞運動や細 胞分裂のしくみを顕微鏡でみてみよう」   細胞を構成する元素や基本的分子は生物間でほぼ共通だが、生物種や組織が異な れば細胞の振る舞いや個性荷は特異性が見られる。本体験では細胞の運 動性、 分裂パターンにおいて細胞の個性が発揮されるしくみについて、特に細胞骨格に 注目して顕微鏡観察を行います。

      9.応用動物昆虫学戒能 洋一先生) 「ガの性フェロモンに対する飛翔行動」  夜行性のガの配偶行動は昼間は見られないが、人工照明下で昼夜逆転させるこ とで、日中の時間帯に観察することが出来ます。ここでは、雌のガや合 成性 フェロモンに対する雄ガの飛翔行動を見て化学物質と行動の関係を知ってもらい ます。

      10.植物寄生菌学岡根 泉 先生、山岡 裕一 先生) 「植物寄生菌の採集と 観察」 菌類の中には、腐生生活しているものばかりでなく、植物に寄生して病気を引き 起こすものや、植物にとって無くてはならない相利共生しているものも いる。 今回は、大学構内の身近な植物に寄生している菌類の野外観察と採集を行い、顕 微鏡観察を行います。

      11.動物系統分類学本多 正尚 先生) 「カメの解剖と骨格標本」 生物学の基本である解剖を、最も解剖が「難しい?」とされるカメを用いて行い ます。この体験では、ノコギリやカナヅチを駆使してカメを解剖し、ナ ベで茹 で上げ、骨格標本に仕上げてもらいます。 出来た骨格標本は、テイクアウト可です。

      12.植物生態学廣田 充 先生) 「植物の環境への適応を調べてみよう」  動けない植物は、周辺の環境に応じて自らの形態を変化させたり、環境に適し た機能を持つことで、その場の環境にうまく適応しています。本体験で は、光 環境が異なる場所にある植物の葉の形態(葉の断面構造)と機能(光合成)を実 際に調べることで、光環境への適応について考えていきます。

      13.系統進化学橋本 哲男 先生) 「生命の樹:生物界全体の系統樹を描こう」 ヒトを含む地球上の全ての生物はきょうつうの祖先細胞から進化してきました。 したがって全ての生物は1つの巨大な系統樹のいずれかの枝に位置づけ られま す。遺伝子の配列データをもとに、確立統計の計算手法を使って生物界全体の系 統樹を描いてみます。

      14.ゲノム情報生物学谷本 啓司 先生) 「マウス発生工学とゲノム編集」 ノックアウト/ノックイン・マウスは、遺伝子の機能解析に大変有効なツールで す。近年、これらの遺伝子改変マウスを簡単に作成する技術(ゲノム編 集技 術)が開発されました。本体験では、同技術と発生工学について概説するととも に、培養細胞の観察により、ゲノム編集技術の一端を体験してもら います。

      15.藻類エネルギー吉田 昌樹 先生)「藻類オイルの観察」 化石燃料に代わる液体燃料の供給減として、藻類が作るオイルが注目されていま す。この体験では、炭化水素を作るボトリオコッカスとオーランチオキ トリウ ムの細胞を用いて観察します。

 第4日 8月19日(火)グループワーク2、表彰式・閉会式
             

    グループワーク
    日時:8月18日(月)16:30-18:00および8月19日(火)9:00-11:30
    場所:筑波大学内、二宮ハウスおよび閉会式会場
    エクスカーション訪問先で得た知見を未来の日本に活かすための方策を 考察・議論します。

  14:00 解散

    閉会式後の交流会(自由参加)
    日時:8月19日(火)13:00-14:00
    場所:つくば国際会議場内
      閉会式・表彰式終了後、解散となりますが、閉会式会場となったつくば国際会議 場内で、パンと飲み物を用意していますので、ご自由につまみながら参加者同 士やお世話になった大学生スタッフと自由に交流し、別れを惜しみ楽しんでいた だけたらと思います。参加は自由なので、帰宅の交通機関の時間に合わせてお 帰りください。サイエンスシティならではのとっておきのアトラクションも用意して います。

宿泊

    二宮ハウス(茨城県つくば市二の宮1-6-2)
       (http://www.jsthouse.com/ninomiya/index-j.htm


    ※スケジュールは変更になることがありますので、8月初旬に JBOウェブページ(http://www.jbo-info.jp/)を必ず確認して下さい。

結果のお知らせ

 2014年9月中旬に受験者本人に成績の結果を郵送します。

協賛

    サントリーグローバルイノベーションセンター
    大塚ホールディングス株式会社
    山崎製パン株式会社

    東レ株式会社
    JT
    味の素株式会社
    キッコーマン株式会社
    メルク株式会社
    アジレント・テクノロジー
    日本製薬団体連合会
    東進ハイスクール・東進衛星予備校
    Z会
    公益社団法人 日本動物学会

協力

    独立行政法人 産業技術総合研究所 地質標本館、
    大学共同利用機関法人 高エネルギー加速器研究機構

    はるやま商事株式会社
    丸善出版株式会社
    株式会社 池田理化
    日本発明振興協会

参加のしおり

 ダウンロード(1.1MB)

日本生物学オリンピック2014本選の取材・視察について

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