生物チャレンジ2008 代表者決定

第20回国際生物学オリンピック 日本代表決定を発表

代表者決定記者発表会の写真

国際生物学オリンピック日本委員会 プレスリリース

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平成20年12月6日
国際生物学オリンピック日本委員会
委員長 毛利 秀雄

第20回国際生物学オリンピック日本代表が決定

~日本で初めて開催される生物学の大会で、世界の舞台に挑む~

 国際生物学オリンピック日本委員会(委員長:毛利秀雄)は、第20回国際生物学オリンピック(2009年7月12日~19日の8日間、茨城県つくば市にて開催)の日本代表4名を決定しました。
 代表は、全国2,482名の応募者から三回にわたる選考試験を経て選ばれました。今後、大学教官や専門家も交えた国際生物学オリンピック日本委員会のプロジェクトチームによる強化トレーニングを受け、代表として日本初となる金メダルの獲得に挑みます。

第20回国際生物学オリンピック日本代表(50音順)

氏名 性別 在学校(所在地) 学年
大月 亮太 (おおつき りょうた) (男) 千葉県立船橋高等学校(千葉県) 2年
中山 敦仁 (なかやま あつひと) (男) 灘高等学校(兵庫県) 1年
谷中 綾子 (やなか あやこ) (女) 桜蔭高等学校(東京都) 1年
山川 眞以 (やまかわ まい) (女) 桜蔭高等学校(東京都) 2年

同 次点者(五十音順)

日本代表に参加できない事由が発生した際、かわって国際大会の日本代表となります。なお、次点者も日本代表と同じ特別教育などに参加します。

氏名 性別 在学校(所在地) 学年
泉 貴人(いずみ たかと) (男) 開成高等学校(東京都) 2年
大河原 健太郎(おおかわら けんたろう) (男) 麻布高等学校(東京都) 2年

 国際生物学オリンピックは、世界の高校生を対象にした生物学の国際的なコンテストです。生物学への関心を高め、参加者の才能を伸ばし、生物学的研究に対する興味を喚起するとともに、各国の生物学教育の情報交換や生物学を学ぶ若者の国際交流を目的として毎年開催されています。1990年の第1回大会(旧チェコスロバキア・オルモウツで開催)から数えて第20回となる2009年の大会は、日本で初めての開催となります。

参考資料

日本代表のコメント

大月亮太さん 写真

大月 亮太 さん
「小さな頃から虫や生き物が好きで、生物学に興味を持ちました。選ばれて正直びっくりしていますが、選ばれたからには、日本初の金メダル目指して一生懸命頑張りたいと思います。」


中山敦仁さん 写真

中山 敦仁 さん
「嬉しいです。思い切り勉強して、日本の底力を世界の人たちに見せたいと思っています。そして、世界の生物好きな高校生たちはどんなことを考えているのか語り合いたいです。」


谷中綾子さん 写真

谷中 綾子 さん
「実力を試してみたくて応募しました。自分が選ばれるなんて思ってもみませんでしたが、とても嬉しいです。さらに勉強を重ね、最善を尽くしたいと思います。」


山川眞以さん 写真

山川 眞以 さん
「学校の生物部で良き師に出会えたことが、今にいたる最大の要因でしょう。最終選考を通して、まだまだできることがたくさんあると感じました。頑張りたいと思います。」


全国生物学コンテスト「生物チャレンジ」

 国際生物学オリンピックの代表選考を兼ねる「生物チャレンジ」は、20歳未満で大学入学前の青少年を対象とした、全国規模の生物学に関するコンテストです。理論問題による第一次試験、実験問題を中心とした第二次試験、国際大会レベルの理論問題が出題される第三次試験で構成されます。
 今回の代表4名は、下記の通り実施された「生物チャレンジ2008」で選抜されました。

日程・会場等、対象

第一次試験 日程:2008年7月20日
会場:全国47都道府県の66会場、応募 2,482名
第二次試験 日程:2008年8月21日~24日
会場:筑波大学、3泊4日の合宿形式、第一次試験で選抜された77名
第三次試験 日程:2008年11月23日
会場:科学技術館、第二次試験で選抜された高校2年生以下の15名

国際生物学オリンピック日本委員会(Japan Biology Olympiad Committee: JBO)

 国際生物学オリンピック日本委員会は、日本国内において国際大会に派遣する日本代表選手を選考するための国内選考会を開催するとともに、日本代表選手団を組織し国際大会への派遣引率を行っています。この活動を通じて日本の高等学校等の生徒に対し、生物学への興味の喚起と知識の普及を図りつつ、広く科学技術一般への関心の向上と理解の増進を推し進めるとともに、国際大会への参加体験が、将来の日本の科学技術を支える人材の育成にも役立つことを期待しています。さらに国際的な研究者・教育関係者の交流を促進することにより、日本の生物学教育・生物学研究の充実・発展に寄与することを目指しています。

第20回国際生物学オリンピック 日本代表への激励メッセージ

 「大月 亮太さん、中山 敦仁さん、谷中 綾子さん、山川 眞以さん、第20回国際生物学オリンピックの日本代表への選出、誠におめでとうございます。人生とは所詮、自分が主役を演ずるドラマですが、オリンピックという晴れの舞台で大いに活躍し、よい成績を挙げられることを祈ります。
 さて、あなた達の長い人生のドラマは始まったばかりです。しかし、今、自我が目覚め、心身ともに最も著しく成長する大事な年代に差し掛かっています。これまで小さい頃から、他人の教えのままに生きてきた自分と、それを批判するもう一人の自分の出現が自我の目覚めと言えるのです。この自我に『わが人生、何をなすべきか、What should I do with my life?』と問いかけてください。自分の将来は自分が決めるという民主主義の原則に従い、ドラマのシナリオは自分が書く決意をしてください。あなたが持って生まれた貴重なタレントを最大限に生かすシナリオを創作し、厳しくともそれに沿って人生を歩み、大いに華を咲かせてください」

日本科学オリンピック推進委員会 会長 江崎玲於奈


 「大月 亮太さん、中山 敦仁さん、谷中 綾子さん、山川眞以さん、『生物チャレンジ2008』で優秀な成績を収め、第20回国際生物学オリンピックの日本代表に選出されたこと本当におめでとうございます。この生物学オリンピックは進化論を提唱したダーウィンの生誕200年という年に、しかも初めて日本で開催される記念すべき大会です。地球上で生まれ進化してきた生命をより深く理解し、人類の未来に役立てることは、『生命の世紀』と言われる21世紀の最大の課題であります。今まで培ってきた知識・経験と、これからの強化トレーニングの成果を基に、記念となる国際大会で大活躍されることを心から祈念しています」

国際生物学オリンピック 2009組織委員会 委員長 井村 裕夫

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