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日本生物学オリンピック 2015 本選


 国際生物学オリンピックは、世界約60ヵ国の代表が一年に一度集い、生物学の知識や実験技量を競い合うコンテストです。生物学を志す高校生が様々なプログラムを通して、友情を育む国際交流の場ともなっています。2015年は、デンマーク(オーフス市)で行われ、日本代表の4名は全員がメダルを獲得するという好成績を収めました。2016年の国際生物学オリンピックは、ベトナムで行われます。
 日本生物学オリンピック2015本選(広島大会)は、予選を通過した80名を対象に、広島大学において実験試験を行うものです。参加者全員(高校3年生も含む)のうちから、予選・本選を通じた成績上位者に金メダル・銀メダル・銅メダルが贈られます。また予選・本選の結果を踏まえ、高校2年生以下の15名が代表選抜試験に進むことになります。

 本選参加資格者には「日本生物学オリンピック2015本選(広島大会)のお知らせ」や「参加のしおり」を郵送しています。本選への参加・不参加についてJBOのウェブサイトにアクセスして回答してください。 参加する場合には、ウェブでの回答後、申込書・承諾書を郵送してください。

     遠隔から本選に参加する生徒に 交通費の一部の補助をJBOにおいて検討しています。詳しくはこのページの下の方を見てください。

本選での予備体験、出題された問題、解答例

  • 試験に先立って行われた予備体験のテキスト PDF 3.5MB
  •  生物学の研究において 顕微鏡による観察は基本的な技術です。ステージのうえに「対物ミクロメータ」をおいてフォーカスをあわせ、接眼ミクロメータの目盛が実寸で何μmに相当するのかを調べて、生物試料の大きさを測定します。またコンデンサー絞りを最適な開度として 顕微像のコントラストと解像度を調節します。

    植物試料のハンド・セクショニングによる薄切切片の作成には 手先の器用さが必要です。

    実際に顕微鏡を操作・習熟して様々な生物試料を観察してみましょう。

    オリンパス社の資料より

     低倍率の対物レンズにして カバーグラスの縁がよく見えるようにステージの高さを 粗動・微動ハンドルで ピントを調整します。

     焦点があったら レボルバで高倍率の対物レンズに変えます。新しい対物レンズにしたあと 微動ハンドルをすこし動かすだけで焦点があうように 顕微鏡はつくられています。


    オリンパスのウェブサイトにある 顕微鏡ことはじめ  顕微鏡の基礎知識 応用編
                    ミクロメータの使い方 コントラスト・画質

    顕微鏡のつかいかたのコツ
    (1) コンデンサー絞りの機能について理解しましょう
    (2) 標本送りハンドルでステージ上のスライドガラスを動かし、試料を対物レンズの直下に移動させます
    (3) クレンメルでスライドガラスをステージにうまく固定しましょう
    (4) 粗動ハンドルでおおまかにピントを合わせましょう 微動ハンドルで無理に(何回転もさせて)合わせるとか プロはしません
    (5) 対物ミクロメータには向きがあります 裏返して使用すると つまづきます
    (6) 対物レンズを(染色液か何かで)汚さないようにしましょう 顕微鏡はレンズがイノチです

    参考図書基礎生命科学実験:東京大学教養学部基礎生命科学実験編集委(2009). 東大出版会 DVD付き

  • 出題された問題 PDF 6.3MB
  • 数理生物学(生物の体内リズム、生態系のリズム)
  • 生理学(皮膚感覚)
  • 微生物学(顕微鏡観察・PCR法と核酸の構造)
  • 植物学(水稲の葉の代謝物と根の組織構造)
  • 解答例 PDF 1.6 MB

日刊バイオ@広島

参加のしおり

ダウンロード(PDF:1.4MB)

参加申込書 承諾書のフォーム

     参加・不参加について8月3日(月)10時までに(期限厳守)、Webサイトからご回答ください。インターネットアクセス環境がない場合は「参加申込書」をFAX(082-424-6570)送信してください。

     その後、参加する方は、「参加申込書」「保護者承諾書」の2枚を、参加を辞退される方は「参加申込書」(参加しない旨を記入)を、8月7日(金)までに(必着)返信用封筒にて郵送してください。ウェブで申し込んでも「参加申込書」「保護者承諾書」の原本を郵送する必要があります。

     郵送先:〒739-8521  広島県東広島市鏡山1-7-1   広島大学 総合科学部内 
       日本生物学オリンピック2015 本選(広島大会)事務局

    ダウンロード

日本生物学オリンピック 2015 本選の情報

    【日 程】 2015年8月20日(木)~ 8月23日(日)(3泊4日)

    【会 場】 広島大学総合科学部 等 (広島県東広島市鏡山1-7-1)

    【参加費】 無料。期間中の宿泊、食事にかかる費用は主催者が負担します。
      ただし、自宅と広島大学または前泊される場合の宿泊施設間の往復交通費は各自で負担してください。

    【受 付】 8月20日(木)11:00 ~ 12:45 広島大学 総合科学部K棟2階 玄関
           ※この時間内に昼食と受付を済ませてください。
           なお、昼食は各自でご用意いただくか、広島大学内の食堂(有料)をご利用ください。

    【開会式】 8月20日(木)13:00 広島大学 総合科学部K棟2階 210講義室

    【交通アクセス】

    ・広島大学ホームページトップ(http://www.hiroshima-u.ac.jp/index-j.html) から
     「交通アクセス・地図」 → 「東広島キャンパス」 → 「交通アクセス」 をご覧ください。
    ・JR西条駅から広島大学までバスで約30分です。
     (山陽新幹線・東広島駅は広島大学までのバス運行本数が少ないのでご注意ください。
      参考:東広島駅7:45、9:25、10:25、12:20 のみ → 広島大学西口まで15~20分)
    ・「広島大学西口」バス停留所から徒歩3分です。
     バス停留所から会場までは、きみどり色のTシャツを着た学生スタッフ(*SCIBO)が案内します。
     *SCIBOとは、今大会のお手伝いをしてくれる学生スタッフのことです。
     また、広島大学は広いキャンパスで周囲に8か所のバス停留所があります。
     ほかのバス停留所(広大中央口や広大北口など)で下車されないようご注意ください。

    【主催、共催などの組織】

    主  催:国際生物学オリンピック日本委員会(JBO)
    共  催:広島大学 筑波大学 高等学校文化連盟全国自然科学専門部
         科学技術振興機構(JST) 日本科学技術振興財団(JSF) 東京農工大学
    助  成:一般社団法人東京倶楽部
    協  賛:東レ JT 味の素 キッコーマン メルク アジレント・テクノロジー
         日本製薬団体連合会 Z会 日本動物学会 東進ハイスクール・東進衛星予備校
         日本コカ・コーラ(株) 広島県教育委員会
    協  力:はるやま商事 丸善出版 日本発明振興協会
    後  援:文部科学省 生物科学学会連合 広島県 東広島市 東広島市教育委員会 
         広島バイオテクノロジー推進協議会 湧永製薬(株) (株)タカキベーカリー (株)にしき堂

    2015 本選(広島大会)会場


      広島大学 東広島キャンパス

     

    【タイムスケジュール】         *主催者の都合で行事や時間帯を変更することがあります。

     

    場所

    1日目

    8月20日

    (木)

    11:00~12:45 ※注

    13:00~13:30

    14:00~16:00

    17:00~19:00

    19:30~20:30

    21:30

    受付

    開会式

    実験試験Ⅰ/Ⅱ

    実験試験Ⅱ/Ⅰ

    夕食(実験試験Ⅰ/Ⅱ解説)

    宿泊

    K棟2階玄関

    K210

    H201、H204

     〃

    西2福利会館

    広島エアポートホテル

    2日目

    8月21日

    (金)

     6:30~ 7:30

     8:15

     9:00~10:30

    11:00~13:00

    13:15~14:15

    14:30~16:30

    17:00~18:00

    18:00~19:00

    19:30~21:30

    22:00

    朝食

    出発(8:00集合)

    実験試験予備体験Ⅲ/Ⅳ

    実験試験Ⅲ/Ⅳ

    昼食(弁当)

    実験試験Ⅳ/Ⅲ

    実験試験Ⅲ/Ⅳ解説

    夕食

    天文台見学

    宿泊

    広島エアポートホテル

     

    H206、H302

    H201、H204

    選手控室(J206、J306)

    H201、H204

    西2福利会館

     〃

    天文台

    広島エアポートホテル

    3日目

    8月22日

    (土)

    6:30~ 7:30

    8:15

    朝食

    出発(8:00集合)

    広島エアポートホテル

     

    A~G

    コース

    9:00~12:15

    12:30~13:20

    13:40~17:20

    施設見学

    昼食(弁当)

    最先端研究室訪問

    東広島キャンパス

    北1食堂/大学会館

    各学部

    H~N

    コース

    9:00~10:15

    11:15~12:00

    12:10~12:50

    13:10~16:20

    施設見学

    医学資料館見学

    昼食(弁当)

    最先端研究室訪問

    東広島キャンパス

    霞キャンパス

    霞会館

    各学部

    18:30~20:30

    21:00~

    夕食(交流会)

    自由時間、宿泊

    学士会館レセプションホール

    広島エアポートホテル

    4日目

    8月23日

    (日)

     7:00~ 8:20

     8:45

     9:30~10:00

    10:00~12:00

    12:00~12:30

    12:30~13:20

    13:40

    朝食、チェックアウト

    出発(8:30集合)

    大会アンケート記入

    表彰式、閉会式

    写真撮影・解散

    昼食【パンバイキング】

    送りバス出発

    広島エアポートホテル

     

    学士会館レセプションホール

     〃

     〃

     〃

    東広島駅→⻄条駅→広島空港⾏

    【見学施設】

    ○広大エコミュージアムツアー(総合博物館) ≪A~Cコース≫

    サテライト(分館)、発見の小径(自然散策道)で構成されるエコミュージアムツアーでは、サテライトで各学部の専門的な展示を見学し、発見の小径ではキャンパスに生息する絶滅危惧種を含む多種多様な動植物を見ることができます。ここ西条盆地でしか見ることのできない植物「サイジョウコウホネ」や日本最小のトンボ「ハッチョウトンボ」なども自生しています。また、先史から鎌倉時代までの遺跡や出土した考古遺物を見学することもできます。さぁ、みんなで発見の旅にでかけましょう!

    なお、雨天時は、総合博物館及びサテライト館の展示物を見学します。

    ○自然科学研究支援開発センター(N-BARD)遺伝子実験部 ≪A~Gコース≫

    自然科学研究支援開発センター・遺伝子実験部門は、広島大学での遺伝子組換え実験の安全管理体制への支援および遺伝子組換え実験に関係する共同利用設備・先端研究機器の提供並びにDNA塩基配列決定を始めとする技術サービスによる研究支援を行っています。また、高校生の遺伝子科学体験実験の実施や実験材料の提供などを通して、遺伝子科学教育の普及に広く努めています。

    ○総合博物館 ≪D~Gコース≫

    広島大学総合博物館は、広島大学東広島キャンパスの250haもの広大なキャンパス内に博物館本館、サテライト(分館)、発見の小径(自然散策道)を展開する「キャンパスまるごと博物館(エコミュージアム)」です。本館には、広島大学の学術研究に関する標本約1000点を展示し、大学史、宇宙・地球、里海、里山の紹介をしています。なかでも、恐竜の糞石や卵等の触れる化石群、月の石の本物、NASAから贈呈された感謝状、動物剥製が見所です。学術標本通じて、広島大学の研究・教育の魅力を体感してください。

    ○附属両生類研究施設 ≪D~Nコース≫

    実験動物として様々な利点を持つ両生類を安定して、しかも大規模に飼育維持できる世界でオンリーワンの施設です。この特徴を生かし、発生・遺伝・進化などの分野で先駆的な研究を展開しています。現在、野生系統・突然変異系統・遺伝子改変系統(ゲノム編集)・絶滅危惧種などを継代維持するとともに、モデル両生類「ネッタイツメガエル」の近交化・標準系統樹立・提供を行い、両生類研究の世界拠点形成を目指しています。

    ○医学資料館 ≪H~Nコース≫

    広島大学医学部医学資料館は、昭和53年(1978年)11月2日に国立大学医学部最初の資料館として開館し、その後、新築移転を経て、平成 11年10月に本医学資料舘が竣工されました。ここに、世界、日本、広島、広島大学の医学の歴史を示す種々の資料を収集、展示しています。江戸時代、死体解剖が一般的でなかったころ、医学教育のために作られた、人骨の模型「木骨」もその一つです。極めて精巧に作られており、医学とその教育への熱意が感じられます。

    【最先端研究室】

    ≪Aコース≫ 植物分子細胞構築学(鈴木克周 先生、守口和基 先生、山本真司 先生)[理学部]

    「ミクロの注射器アグロバクテリアを扱ってみよう」

    アグロバクテリアという細菌は植物細胞にDNAとタンパク質を注入して根頭癌腫病を生じさせます。遺伝子組換え植物をつくるためにミクロンサイズの注射器として活用されているこの細菌について解説すると共に、植物体等への感染実験を体験して理解を深めてもらいます。また、理学部生物科学科の魅力についても紹介します。

    ≪Bコース≫ 附属両生類研究施設(鈴木厚 先生、竹林公子 先生、古野伸明 先生)[理学部]

    「カエル卵の受精・誘導・顕微注入の実験体験と研究紹介」

    減数分裂を経て成熟した卵細胞が受精すると、全能性を持つ受精卵になります。そこから誘導因子の作用により組織・器官が生じ、体が形づくられます。受精、組織・器官の誘導、顕微注入の実験を体験していただき、両生類が貢献したノーベル賞や最新のゲノム研究について解説します。また、理学部生物科学科の魅力についても紹介します。

    ≪Cコース≫ 細胞物質化学(上野勝 先生、湯川格史 先生)[工学部]

    「細胞ががんを防ぐ仕組みの観察」

    細胞はがんを防ぐために、遺伝子の傷を見つけたり、直したりできます。本実験では酵母を使って遺伝子の傷に対する細胞の応答を最先端のスピニングディスク共焦点蛍光顕微鏡などを用いて観察します。

    ≪Cコース≫ 細胞工学(黒田章夫 先生、廣田隆一 先生、池田丈 先生)[工学部]

    「接着性タンパク質を利用した固体表面上へのタンパク質固定化」

    タンパク質はたった20種類のアミノ酸でできていますが、アミノ酸の種類・順番の組み合わせによって様々な機能を発揮します。中には、本来とは別の機能として固体表面への接着性を示すタンパク質もあります。本実験では、そのようなタンパク質を利用して、ガラスなどにタンパク質を固定化します。

    ≪Dコース≫ 微生物機能学(船戸耕一 先生)[生物生産学部]

    「酵母へ遺伝子を導入し、遺伝子産物の局在を観察してみよう」

    酵母は酒類やパンの製造に使われる馴染み深い微生物です。ヒトと同じ真核生物であることから、有用物質の生産のための微生物工場としても用いられています。本体験では、GFP融合タンパク質をコードする遺伝子を酵母に導入し、その遺伝子産物の局在を調べる実験を経験してもらいます。

    ≪Dコース≫ 植物栄養生理学(実岡寛文 先生、上田晃弘 先生)[生物生産学部]

    「植物の栄養診断をしてみよう」

    植物の健全な生育には様々な栄養元素が必要です。植物の見た目の診断や元素分析を行うことで、どの栄養元素が不足しているのかを判断し、植物の栄養診断について学びます。

    ≪Eコース≫ 水族生理学(吉田将之 先生)[生物生産学部]

    「ニューロンの声を聞いてみよう」

    脳を構成するニューロンは、小さな電気パルスを発生して信号を伝えます。この電気パルスを増幅すると、目で見て観察でき、音として聞くこともできます。この実験では、キンギョの脳のニューロンが発生する電気パルスを記録する実験を体験します。

    ≪Eコース≫ 分子栄養学(矢中規之 先生)[生物生産学部]

    「マウスの脂肪細胞を観察してみよう」

    近年、肥満率の上昇は生活習慣病との関係から社会的な問題になっています。本体験では脂肪組織を構成する脂肪細胞の中に存在する脂肪滴を染色する など細胞の観察を行ないます。細胞培養実験のいろいろな有用性についても説明していきます。

    ≪Fコース≫ 家畜生体機構学(吉村幸則 先生、磯部直樹 先生)[生物生産学部]

    「乳成分を詳しく調べてみよう」

    乳はもともと子に与えるための重要な食事です。そのため、乳には様々な有効成分が含まれています。今回はヤギの搾乳を体験してもらい、そのヤギ乳の成分を分析します。

    ≪Fコース≫ 水圏生物学(海野徹也 先生)[生物生産学部]

    「魚の卵仔稚の世界へ」

    魚は私たちとって大切なタンパク源ですが、卵や仔魚の性質についてはあまり知られていません。魚卵の観察や種同定方法、仔魚の耳石を用いた日齢査定などを通じて、卵仔稚学への理解を深めてもらいます。

    ≪Gコース≫ 生命科学研究領域脳科学(浮穴和義 先生)[総合科学部]

    「動物組織からの生理活性物質の探索を体験してみよう」

    私達の体には、アドレナリンのような生理活性物質が数多く存在しています。私の研究室では、未知の生体物質を探索し、それらの機能解析を通じて新しい生体調節機構の解明を進めています。その探索方法を紹介します。

    ≪Gコース≫ 自然環境研究領域環境生態学(久我ゆかり 先生、勝山千恵 先生)[総合科学部]

    「微生物との共生:機能と構造を観る」

    植物の根と真菌の共生である菌根の組織,共生菌の中に共生している細菌,そして共生細胞などを,蛍光顕微鏡,透過型電子顕微鏡などで観察してもらいます。観察を通じ,共生における生体元素の流れを安定同位体トレーサーにより細胞レベルで解析する研究等について紹介します。

    ≪H/Lコース≫ 解剖学および発生生物学(青山裕彦 先生)[医学部]

    「卵の中のニワトリ胚を見てみよう」

    ニワトリ胚には目で見ながら特定の組織を操作(遺伝子導入も含め)できるという利点があります。今回は、卵殻に窓を開け中の胚を生きたまま観察する操作を実際にやってもらいます。これはニワトリ胚操作の基礎技術です。

    ≪I/Jコース≫ 脳神経内科学(高橋哲也 先生)[医学部]

    「病気になった神経細胞を観察してみよう」

    認知症等の脳の病気では神経細胞の数が減少します。神経細胞死を迎える前の神経細胞を顕微鏡で覗くと細胞内で様々な変化が生じていることがわかります。これらの変化を観察してもらいながら脳でどんなことがおこっているのか解説します。

    ≪J/Nコース≫ 整形外科学(安達伸生 先生、亀井直輔 先生)[医学部]

    「細胞を磁場でコントロールしてみよう」

    鉄ナノ粒子を取り込ませた細胞をひざ関節に注射し、磁場でコントロールすることで傷ついた軟骨を再生する治療をすでに患者さんに行っています。磁石を使った細胞のコントロールを体験してみましょう。

    ≪K/Hコース≫ 放射線診断学(粟井和夫 先生)[医学部]

    「CTとMRで身の回りの物を撮ってみよう」

    CTやMRは撮影対象の内部構造を画像化することができる画像診断装置であり、臨床現場では病態の診断に活用されています。今回はそれぞれの装置の画像化の原理を簡単に説明し、身の回りにあるものを撮影してどのような画像になるか紹介します。

    ≪L/Mコース≫ 病院病理診断科(有廣光司 先生)[医学部]

    「ヒトの臓器ってどんなふうになっているの?」

    病理解剖により取り出されたヒトの様々な内臓を見て,触ってみましょう。次に光学顕微鏡でそれらの臓器の組織像を観察し、形態像と機能を考えてみましょう。更にヒトの臓器に発生したガンを見たり、ガンに見られる遺伝子異常をFISH法により観察してみよう。

    ≪M/Kコース≫ 細胞分子薬理学(兼松隆 先生、山脇洋輔 先生)[歯学部]

    「薬の刺激による細胞の遺伝子発現変化を調べてみよう」

    私たちの人体には、褐色脂肪細胞という熱産生を専門に営む細胞があります。この細胞を薬物で刺激して熱産生に関わる遺伝子の発現変化を解析します。

    ≪N/Iコース≫ 治療薬効学(小澤孝一郎 先生、細井徹 先生)[薬学部]

    「細胞培養を体験してみよう」

    生体の応答機構や創薬の解明には、培養細胞を用いた実験は極めて有効なツールとなります。今回は、実際に細胞培養の操作を体験してもらいます。さらに、個体レベルへ発展させ、現在創薬研究に有用なモデルとして注目されている線虫の観察も行ってもらいます。

    【閉会式後のパンバイキング(自由参加)】

    閉会式・表彰式終了後、解散となりますが、式場にパンと飲み物を用意していますので、自由に食べながら参加者同士や大学生スタッフと交流し、別れを惜しみ楽しんでいただけたらと思います。参加は自由なので、帰宅の交通機関の時間に合わせてお帰りください。

    【解散後の送りバスについて】

    東広島駅、西条駅、広島空港行きの送りバスを用意していますので、ご利用ください。

    ★送りバス発車時刻等(予定) 13時40分頃発 

    【本選期間中の注意事項】

    本選(広島大会)中、実験試験を受ける際は、休憩の時間も含め、携帯電話の使用や携帯することを禁止します。試験日1日目の20日は携帯電話を荷物に入れた状態でお預かりします。

    試験日2日目の21日は携帯電話を封筒に入れた状態でお預かりします。試験室には掛時計がありますが、腕時計(時計機能のみ備わったもの)の着用は制限しません。

     

    【よくある質問と答え】

    Q.宿泊は一人部屋ですか?受験生なので勉強をしたいのですが。
    A.ツインルームを相部屋で利用していただきます。国際生物学オリンピックにおいても相部屋になるため、選抜試験の段階から慣れていただくためです。
     なお、人数の都合により、トリプルルームを相部屋で利用していただく場合があります。

    Q.実験試験予備体験とはなんですか?
    A.実験試験においては器具を使ったことがあるかどうかで差が出てしまうことがあります。そのようなことを防ぐため、器具等の使い方を事前に体験してもらいます。

本選に遠隔地から参加する生徒への交通費の一部補助

    遠隔地から参加し、学校等からの交通費支援がない方について、
    JBOでは交通費の一部補助を検討していま す。
    詳細につきましては参加者全員が確定した後、 8/10 頃にJBO本部よりご案内をお送りします。

    本選参加 交通費補助に関する問い合わせ先:
    〒102-0091 東京都千代田区北の丸公園2-1 科学技術館内
           国際生物学オリンピック日本委員会

    • 電話:03-3212-8518
    • ファクス:03-3212-7790
    • E-mail:jbo -(at)- jsf.or.jp ( -(at)- を@に変えて送信してください

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〒102-0091 東京都千代田区北の丸公園2-1 科学技術館内
国際生物学オリンピック日本委員会

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